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【2026年相場展望】あえて「見送る」勇気。個人投資家が今、押し目買いで失敗する3つの理由

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「下がったから買う」一見正しいように思えるこの「押し目買い」が、今の相場では命取りになるかもしれません。

長期的には株式市場の上昇トレンドは継続すると見ていますが、今年に限っては「見送り(キャッシュ温存)」が正解だと考えています。相場と向き合って15年になりますが、現在のマーケットは複数の地殻変動が同時に起きており、非常に難易度が高い局面に入っているからです。

なぜ今、安易な押し目買いが危険なのか?その3つの理由を解説します。

1. 半導体セクターの「主役交代」が起きているから

これまで市場を牽引してきた半導体銘柄ですが、ここに来て大きなゲームチェンジが起きています。

メタ(Meta)の新型AIチップ(MTIA)の導入や、ソフトバンクグループが推し進める次世代半導体構想など、「新しい電気省電力化半導体」へのシフトが急加速しているのです。

これは何を意味するのか?

それは、「これまで買われていた株が、これからも買われるとは限らない」ということです。旧世代の技術となりつつある銘柄を「安くなったから」と押し目買いしてしまうと、そのまま戻ってこないリスク(バリュートラップ)に陥る可能性が高いのです。今は、次世代の覇権を握る銘柄を見極める期間です。

2. アクティビストと企業の攻防による「巻き込まれ事故」リスク

個別銘柄のボラティリティ(価格変動)も極端になっています。その象徴が、旧村上ファンド系とフジ・メディア・ホールディングスの激しい攻防です。

不動産事業の買収要求などを巡り、フジ側が法的措置(裁判)をちらつかせるなど事態は泥沼化の様相を呈しています。過去の事例を見ても、こういった法廷闘争やTOB(株式公開買付)の思惑が絡むと、株価はファンダメンタルズを無視して乱高下します。

不透明感から大口投資家が一気に資金を引き揚げれば、個人投資家がパニック的な「投げ売り」に巻き込まれる時期が来るかもしれません。君子危うきに近寄らず、です。

3. 日銀の「利上げ」という強烈な逆風

そして極めつけは、マクロ経済の転換点である日銀の動向です。

本格的な利上げへと踏み切る公算が大きくなっており、これは株式市場(特にハイテク株やグロース株)にとって明確な逆風となります。

金利が上がれば企業業績の圧迫要因となり、株式市場から安全資産へと資金がシフトしやすくなるからです。

まとめ「休むも相場」を実践

以上の3つの理由から、今の相場は不確実性の塊です。

1. 半導体トレンドの移行期

2. 裁判沙汰による個別株の乱高下・投げ売り連鎖リスク

3. 日銀利上げによる市場全体の地合い悪化

長期的な視点での上昇相場は疑っていませんが、今は無理をしてリスクを取る場面ではありません。「休むも相場」という格言通り、今はキャッシュポジションを高めにキープし、次に訪れる明確な上昇トレンドに乗るための準備期間に充てるのが賢明な戦略と言えるでしょう。

 

 

「今の半導体セクターの激しい主役交代劇を根本から理解するには、技術だけでなく『国家間の覇権争い』の視点が欠かせません。次のメガトレンドを見極めるための必読書として、私はこの1冊をおすすめします。押し目買いを休んでいる今の期間にこそ、読んでおきたい名著です。」

 

 

「『下がったから買う』という単純な思考から抜け出し、プロの投資家がどうやってリスクをコントロールしているのか。私が『今は見送るべき』と判断する根底には、こういった市場サイクルの考え方があります。相場を休んでいる今、ご自身の投資戦略を見直すのに最適な一冊です。」